Takatani Note

【LaTeX】表の作成

この記事ではLaTeXで表の作成方法を説明します。
図・画像の挿入方法については図・画像の挿入を参照。

tabular環境

LaTeXで本格的な表を作成するにはtabular環境を使います。

構文:
\begin{tabular}{列指定}
 項目1 & 項目2 & 項目3 \\
 項目1 & 項目2 & 項目3 \\
 項目1 & 項目2 & 項目3 
\end{tabular}

※列の区切りは&、行の区切りは\\です。

列指定にはl,c,rの中から列数の数だけ(重複を許して)選びます。 これらは各列を左寄せ(left)、中央寄せ(center)、右寄せ(right)に指定します。

たとえば、\begin{tabular}{lrr}...は3列の表で、 一列目が左寄せ、二列目と三列目が右寄せの表を出力します。

罫線なしの表

まずは罫線のないシンプルな表の例です。

例:
\begin{tabular}{lrr}
   品名   & 単価(円) & 個数 \\
   りんご & 100       & 5     \\
   みかん & 50        & 10
\end{tabular}
LaTeX 罫線なしの表

水平方向の罫線

\hlineコマンドによって水平方向の罫線を表に引けます。

例:
\begin{tabular}{lrr} \hline
   品名 & 単価(円) & 個数 \\ \hline
   りんご & 100 & 5 \\
   みかん & 50 & 10 \\ \hline
\end{tabular}
LaTeX 横罫線の表

また、\hline\hlineと続けて書くと二重の横罫線になります。

垂直方向の罫線

次の例は罫線を「縦」に引いた場合の表です。

例:
\begin{tabular}{|l|r|r|} \hline
   品名 & 単価(円) & 個数 \\ \hline
   りんご & 100 & 5 \\
   みかん & 50 & 10 \\ \hline
 \end{tabular}
LaTeX 縦罫線の表

このように列指定の文字列(この場合lrr)の中に縦棒「|」を入れると、縦罫線が引けます。
また、{lr||r}のように列指定の中で||と書くと二重の縦罫線になります。

セルの結合

列割りの変更

左右のセルを結合したいときは\multicolumnを使います。

構文:
\multicolumn{まとめる列数}{列指定}{中身}
例:
\begin{tabular}{|l|r|r|} \hline
   \multicolumn{3}{|c|}{フルーツ} \\ \hline
   品名 & 単価(円) & 個数 \\ \hline
   りんご & 100 & 5 \\
   みかん & 50 & 10 \\ \hline
 \end{tabular}
LaTeX \multicolumn

ここで
\multicolumn{3}{c}{フルーツ}
は3列分をまとめて中央揃えで「フルーツ」と出力します。

行割りの変更 \cline

上下のセルを結合したいときは\clineを利用します。

構文:
\cline{第i列-第j列}

たとえば\cline{i-i}は第i列の罫線を引きます。 \cline{i-j}は第i列から第j列までの罫線を引きます。

例:
\begin{tabular}{|l|r|r|} \hline
   品名 & 単価(円) & 個数 \\ \cline{2-3}
   りんご & 100 & 5 \\ \hline
   みかん & 50 & 10 \\ \cline{1-1} \cline{3-3}
 \end{tabular}
LaTeX \cline

表の配置場所を指定する

表を中央に置く

表を中央におきたい場合、center環境を用います。

例:
\begin{center}
\begin{tabular}{lrr}
   品名   & 単価(円) & 個数 \\
   りんご & 100 & 5 \\
   みかん & 50 & 10
\end{tabular}
\end{center}
LaTeX 罫線なしの表

※このcenter環境は表組みとは直接の関係はありません。

位置指定

table環境を用いて表の位置を指定することができます。 table環境は次の形で使います。

構文:
\begin{table}[位置指定]
  \begin{tabular}{列指定}
      表本体
      ・・・
  \end{tabular}
\end{table}

列指定は先ほど説明したので、ここでは位置指定を説明します。

位置指定によって、表の配置場所を指定できます。 指定できる位置は次の5つです。

位置指定は省略できます。位置指定を省略した場合はLaTeXが自動的に判断して表を配置します。

位置指定は複数の位置を指定できます。 例えば\begin{table}{ht}のように指定すると, LaTeXはまず、記述した場所に表を出力できるかをチェックし, 出力不可能であればページ上端への出力を試みます。

表にタイトルをつける \caption

表にタイトルをつけるにはtable環境の\captionを使います。

例:
\begin{table}
 \begin{center}
   \caption{フルーツ}
  \begin{tabular}{lrr}
    品名 & 単価(円) & 個数 \\
    りんご & 100 & 5 \\
    みかん & 50 & 10
  \end{tabular}
 \end{center}
\end{table}
表1 フルーツ
LaTeX 罫線なしの表