この記事では、LaTeXで上付き文字・添え字・上線・下線を出力する方法を紹介します。
上付き文字はキャレット「^
」を使います。
表示 | コマンド |
---|---|
$x^2$ | x^2 |
$x^\alpha$ | x^\alpha |
$x^{a+b}$ | x^{a+b} |
$x^{\alpha\beta}$ | x^{\alpha\beta} |
$x^{y^z}$ | x^{y^z} |
上表のとおり、添字が1文字または1コマンドより多くある場合は「^
」のあとに{ }
で囲みます。
本文中にたとえばダガー記号「${}^\dagger$」を出力したければ${}^\dagger$
と入力します。
添え字を出力するにはアンダーバー「_
」を使います。
表示 | コマンド |
---|---|
$x_n$ | x_n |
$x_\alpha$ | x_\alpha |
$x_{ij}$ | x_{ij} |
$x_{\alpha\beta}$ | x_{\alpha\beta} |
$a_{n_k}$ | a_{n_k} |
上表のとおり、$x_{ij}$ や $x_{\alpha\beta}$
など、添字が2文字以上の場合は「_
」のあとに{ }
で囲みます。
本文中にたとえば記号「${}_*$」を出力したければ${}_*$
と入力します。
上付き文字と下付き文字を両方使うには「^
」と「_
」を下記のように使います。
表示 | コマンド |
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$x_n^2$ | x_n^2 (or x^2_n) |
$x_n^{\ 2}$ | x_n^{\ 2} |
$x^n$ や $x_n$ のように添え字は基本的に文字の右側につきます。
文字の左側につけたい場合は空っぽを意味する{ }
を用います。
{}_t
のように見えない文字に添え字つけるイメージです。
表示 | コマンド |
---|---|
${}^tA$ | {}^tA |
${}_nC_r$ | {}_nC_r |
${}^tA$ について $t$ と $A$ の間隔を狭めるには、半角分の空白を消すコマンド「!
」を使います。
表示 | コマンド |
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${}^t\! A$ | {}^t\! A |
上線は\overline
を、下線は\underline
を用います。
表示 | コマンド |
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$\overline{xyz}$ | \overline{xyz} |
$\underline{xyz}$ | \underline{xyz} |