この記事では、LaTeXで場合分けを出力する方法を紹介します。
表示 | コマンド | |
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(1) | $$\begin{cases} x+y=1 \\ x-y=3 \end{cases}$$ |
|
(2) | $$ f(x) = \begin{cases} 1 & (x\geq 0) \\ 0 & (x < 0) \end{cases} $$ |
|
\\
は改行コマンドです。表示 | コマンド | |
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(1) | $$ \left\{ \begin{array}{l} x+y=1 \\ x-y=3 \end{array} \right. $$ |
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(2) | $$ f(x)= \left\{ \begin{array}{ll} 1 & (x \geq 0) \\ 0 & (x < 0) \end{array} \right. $$ |
|
\left\{
」「\right.
」で囲みます。\\
は改行コマンドを意味します。{ll}
のところで指定します。
2列なら{ll}
、3列なら{lll}
です。
(※これを省略すると表示がおかしくなるときがあります。){ll}
のlは左寄せ(left)を意味します。
行間の高さがわずかに違います。
次の例のようにcasesよりもarrayのほうが行間の高さが大きいです。
cases | array |
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$$\begin{cases} x+y=\dfrac{1}{2} \\ x-y=\dfrac{3}{5} \end{cases}$$ | $$ \left\{ \begin{array}{l} x+y=\dfrac{1}{2} \\ x-y=\dfrac{3}{5} \end{array} \right. $$ |
なので、場合分けに「分数」を入れるときは「array」を使うほうが良いと思います。
次のようにcases環境をequation環境で囲みます。
\begin{equation}|x|=
\begin{cases}
x & (x \geq 0) \\
-x & (x < 0)
\end{cases}
\end{equation}
$$ |x|= \begin{cases} x & (x \geq 0) \\ -x & (x < 0) \end{cases} \hspace{50pt}(1) $$
casesパッケージの\numcasesを使います。
\begin{numcases}{|x|= }
x & $(x \geq 0)$ \\
-x & $(x < 0)$
\end{numcases}
$$ |x|= \begin{cases} x & (x\geq 0) \\ -x & (x< 0) \end{cases} \hspace{50pt} \begin{array}{l} (1)\\ (2) \end{array} $$
※次のようにcasesパッケージの読み込みは必ずamsmath パッケージの後にしてください。
\usepackage{amsmath}
\usepackage{cases}