この記事では、スタイルファイルの作成について簡単な例を紹介します。
数学科の学生が論文を書く際、大量のマクロを定義するので、それらをスタイルファイルに保存しておけば非常に便利です。
また、マクロだけでなく、ページレイアウトや細かな設定なども保存できて役立つので、スタイルファイルの作成方法は知っておきましょう。TexLiveのディレクトリ:
w32tex/share/texmf/tex/latex/
のところにスタイルファイルがたくさんあるので、その中からどれでもいいので一つコピーして、実行するTeXファイルと同じディレクトリ内にペーストします。ファイル名をたとえば
mystyle.sty
と変更します。このスタイルファイルに(中身をすべて削除してから)次のように入力します。
% mystyle.sty
% 新しいコマンドの定義
\def\N{\textbf{#1}}
そして、mystyle.styと同じディレクトリ内のTeXファイルに次のように入力します。
\documentclass[12pt]{jsarticle}
\usepackage{amsmath,amssymb}
\usepackage{mystyle} % mystyle.styを読み込む
\begin{document}
$\N$ を自然数の集合とする.
\end{document}
$\mathbb{N}$ を自然数の集合とする.
このように\usepackage
で読み込めばスタイルファイルで定義したマクロが使用できます。